当事務所の解決事例

2015.04.17

【No.009】ムチ打ちで通院し完治した20代兼業主婦の女性について賠償金49万円の増額に成功した事例

相談者:女性Hさん(20代)
職業:兼業主婦
怪我の内容:頚椎捻挫(むちうち)

項目名 交渉前 交渉後
治療費 240,000円 240,000円
入通院慰謝料 200,000円 370,000円
休業損害 130,000円 450,000円
合計 570,000 1,060,000

 

背景

兼業主婦のHさんは、子供を乗せて自動車を運転中に、反対車線からセンターラインを割って走行してきた対向車両と正面衝突し、頸椎捻挫、いわゆるむち打ちの怪我を負いました。
事故から約1か月間通院した時点で、相手保険会社から「被害者にも過失があるのでは」という指摘を受け、不安を感じられたことで当事務所にご相談いただきました

弁護士の関わり

事故後、物損の示談の段階から弁護士が入り、結局被害者の過失はゼロという判断がなされました。物損の示談後、2カ月程度の治療でほぼ完治したのですが、お子さんの顔に、後遺障害に当たらない小さな傷が残るという問題が残りました。このお子さんの顔の傷についても考慮してもらうことで、通常の慰謝料、休業損害を大きく上回る金額を獲得することができました。

所感

Hさんのケースでは、お子さんの顔に後遺障害に認定されない傷が残ってしまうという問題が残りました。
自賠責調査事務所による後遺障害認定は相当程度形式的におこなわれるため、一定の要件を満たさない後遺症については後遺障害が認定されることはありません。顔の傷の場合で言うと、長さが3センチに満たないものは、後遺障害に認定される可能性はありません。
ただ自賠責調査事務所で後遺障害認定を受けられなかったとしても、後遺症が残ったということで通常の慰謝料金額よりも上乗せした金獲得できる場合もあります。
本件では、自賠責の基準では後遺障害に当たらないお子さんの顔の傷についての慰謝料を、お母様の慰謝料に含める形で支払ってもらうことができました。
交通事故で後遺症が残ってしまったという方は、ぜひ一度、弁護士にご相談ください。