当事務所の解決事例

2021.09.15

【No.137】治療終了した30代兼業主婦の女性について、賠償金104万円の獲得に成功した事例

相談者:女性Kさん
職業:兼業主婦
傷害の内容:外傷性頚部症候群

項目名 獲得金額
治療費 430,000円
通院交通費 10,000円
入通院慰謝料 805,000円
休業損害 225,000円
合計 1,470,000円

 

背景

30代兼業主婦の女性Kさんは、四輪車を運転して公道を走行し、信号機のある交差点に差し掛かり、青信号で右折し、右折先の横断歩道上を進行する自転車の横断を停車して待っていたところ、後方から走行してきた四輪車に後ろから追突される事故に遭いました。

Kさんは、救急車で総合病院に搬送され、外傷性頚部症候群の診断を受け、その後、総合病院に5カ月間通院し、治療を終了しました。

弁護士の関わり

以前にも交通事故でご依頼いただいていた関係で、事故の3日後という直後の段階でご依頼いただきました。

ご依頼後、治療に専念いただくのと並行して、まずは、物的損害に関する示談交渉を開始しました。

この点、Kさんの車両は、事故時点で、新車登録から2年9カ月間が経過していました。

登録から概ね3年以内の新車であって、損傷が車体の構造部分に及んでいるような場合には、修理費用の10~30%程度の評価損の支払を得られるというのが裁判例なのですが、Kさんのケースでも、修理費用の10%、約2万9000円の評価損の支払を示談交渉によって得ることができました。

物損示談終了後、治療を終了されたということで、示談交渉を開始しました。

示談交渉段階における相手方の提示は、Kさんが正社員であることを理由に主婦としての休業損害は一切認めず、慰謝料についても裁判の基準の8割として、総額約65万円とするものでした。

当方の想定する金額との開きが大きかったことから、交通事故紛争処理センターへの申立をおこないました。

申立から1カ月半ほどで、主婦としての休業損害を全治療期間にわたってある程度認め、かつ、慰謝料については裁判をおこなった場合と同額とする、総額104万円の支払を相手方からKさんに支払うべき旨のあっせん案が示され、このあっせん案で和解となりました。

所感

Kさんのケースでは、以前にも事故でご依頼いただいていたこともあって、事故の3日後というまさに直後と言える段階でご依頼いただきました。

また、以前の事故では、首と腰の症状について14級9号の後遺障害認定を受けていたので、今回事故では治療が長引いて症状が残存した場合でも、後遺障害の認定は基本的に受けられない、という状況にもありました。

Kさんのケースでは、事故直後の段階から、こういった今後の見通しや見込みについて、お伝えすることができました。

幸いにして、治療も長引くことなく終了し、賠償金も十分な額を得ることができました。

事故に遭われた方は、できるだけ早い段階で、当事務所にご相談ください。