当事務所の解決事例

2023.03.20

【No.193】後遺障害非該当の40代兼業主婦女性と完治した20代会社員女性の母娘について、母賠償金163万円娘賠償金63万円の獲得に成功した事例

相談者:Kさん母娘
職業:兼業主婦・会社員
傷害の内容の内容:母・腰部胸部打撲、頚椎捻挫、娘・腰背部打撲

項目名
治療費 860,000円 190,000円
通院交通費 10,000円 0円
文書料 10,000円 0円
宿泊キャンセル料 40,000円 0円
入通院慰謝料 1,020,000円 630,000円
休業損害 590,000円 0円
合計 2,530,000円 820,000円

 

背景

40代兼業主婦と20代会社員のKさん母娘は、お母さんが運転する普通乗用自動車に娘さんが同乗し、公道を走行していたところ、対向車線からスリップしてセンターラインを割ってきた普通貨物自動車と正面衝突する事故に遭いました。

Kさん母娘は、事故直後、救急車で総合病院に救急搬送されました。お母さんの方は、腰部胸部打撲、頚椎捻挫の診断を受け、整形外科と接骨院に約10カ月間に渡って通院し、症状固定となりました。他方、娘さんの方は、腰背部打撲等の診断を受け、接骨院に約4カ月間に渡って通院し、完治しました。

弁護士の関わり

事故の4日後、という、直後と言える段階でご依頼いただきました。

ご依頼後、まず娘さんの方が完治されたという連絡を受け、示談交渉を行い、慰謝料について、裁判を行った場合の90%とする金額で示談することができました。

その後、お母さんの方も症状固定に達せられたということで後遺障害の申請を行いましたが、残念ながら結果は非該当でした。

ご本人と検討して、異議申立は行わずに、非該当を前提に交渉を行っていくこととしました。

交渉の結果、慰謝料については裁判を行った場合の90%の金額であったものの、主婦休損については裁判を行った場合にも獲得が難しいであろう金額が計上された示談案が提示されたため、ご本人と検討し、示談することとしました。

所感

Kさん母娘は、同じ車に乗っていて事故に遭いましたが、娘さんは通院4カ月で完治されたのに対し、お母さんは10カ月通院しても完治せず、怪我の程度に大きな差ができました。

怪我の程度に大きな差が出た要因は、本件事故が対向車両との正面衝突事故であって、主な衝突箇所がKさん車両の右前方、すなわち運転席側であったために、運転手であったお母さんの身体に加わった衝撃がとりわけ大きかったことにあるものと考えられます。

このように、同じ車に乗っていて同じ事故に遭った場合であっても、事故態様と乗車位置によっては、怪我の程度に大きな差が生じてきます。

大きな怪我を負ってしまった場合に、十分な期間、通院を行うためにも、できるだけ早い段階で弁護士を介入させることが必要不可欠です。

交通事故に遭われてお怪我をされた方は、是非、当事務所にご相談ください。