当事務所の解決事例

2024.02.20

【No.242】12級相当認定の50代兼業主婦の女性について、賠償金855万円の増額に成功した事例

相談者:Oさん
職業:兼業主婦
後遺障害の内容:12級相当(耳鳴り)

項目名 依頼前 依頼後
治療費 260,000円 260,000円
文書料 0円 10,000円
休業補償 25,000円 580,000円
入通院慰謝料 250,000円 1,065,000円
後遺障害逸失利益 420,000円 5,380,000円
後遺障害慰謝料 400,000円 2,610,000円
合計 1,355,000 9,905,000円

 

背景

50代兼業主婦の女性Oさんは、普通乗用自動車を運転して公道を走行し、信号機で交通整理のされた交差点に至って直進進行しようとしたところ、左側から赤信号を無視して走行してきた普通乗用自動車に衝突される事故に遭いました。

Oさんは、救急車で総合病院に搬送され、その時点においては、脳出血の疑い、といった診断を受けました。事故の数日後には整形外科と耳鼻科を受診し、左肋骨骨折、両感音難聴、右耳鳴症といった診断を受けました。Oさんは、約半年間、9回に渡って通院し、症状固定となりました。

弁護士の関わり

治療を終了され、「難聴に伴い常時耳鳴のあることが合理的に説明できるもの」として14級相当の後遺障害認定を受け、相手損保から示談の提案を受けた時点でご依頼をいただきました。

認定されている14級、という後遺障害に鑑みても、提案された示談金額は低かったのですが、そもそも、異議申立を行うことによって、より上位の等級が認定されることが見込まれました。

当事務所からOさんに、新たな検査を受けてもらうようにお伝えし、その診断結果を添付して異議申立を行ったところ、「耳鳴に係る検査によって難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると評価できるもの」として12級相当の認定を受けることができました。

この認定された後遺障害結果を前提に、示談交渉を開始しました。示談交渉段階における相手損保の回答は、既払い金を除いて約780万円(自賠責保険金224万円を含む)を支払う、というものでした。

この提案においては、慰謝料金額が曖昧な理由で割り引かれていたりして、さらなる増額を図れることが見込めたことから、交通事故紛争処理センターへの申立をOさんにお勧めして、申立を行いました。

申立後、相手損保から、既払い金を除いて約962万円を支払う旨の回答があり、この提案でもって和解となりました。

所感

Oさんのケースでは、当事務所ご依頼前の相手損保の示談提案における、既払い金を除いたOさんの手取り金額は、約107万円でした。依頼により、Oさんの手取り金額は約962万円に増額しましたから、およそ9倍になったことになります。

ここまで極端に増額することは当事務所の経験上も流石に珍しいですが、依頼により、賠償金の手取り金額が2~3倍になることは決して珍しいことではありません。

特に、Oさんのケースのように、後遺障害の等級自体が変われば、それに伴い賠償金の額は大きく変わります。

Oさんのケースでは、依頼時点において、Oさんは、上位等級認定のために必須となる検査を受けていませんでした。

後遺障害等級認定のためにどの検査を受けるべきか、ということは、相手損保はもちろん、被害者側の保険会社も、また医師や病院関係者も教えてはくれません。

完全に被害者側の立場に立って、受けるべき検査から後遺障害申請についてサポートし、その後の賠償金獲得まで一貫して対応できるのは、交通事故事件に精通した法律事務所だけです。

事故に遭われてお怪我をされた方は、是非、後遺障害申請サポートについても経験豊富な、当事務所にご相談ください。