当事務所の解決事例

2024.08.06

【No.263】事故で亡くなられた70代専業主婦の女性について、賠償金2470万円の獲得に成功した事例

相談者:女性Kさん
職業:専業主婦
事故の内容:死亡事故

項目 獲得金額
治療費 320,000円
死亡慰謝料 25,000,000円
死亡逸失利益 19,850,000円
葬儀費用 580,000円
過失相殺(-45%) -20,587,500円
相手方物損差引分 -142,500円
合計 25,020,000円

 

背景

70代専業主婦の女性Kさんは、自転車に乗って公道を走行し、信号機のない交差点に至りました。Kさんは、その交差点を直進進行しようとしたようですが、折から、左から走行してきた普通乗用自動車に衝突される、という事故に遭いました。

Kさんは、救急搬送された病院で、びまん性軸索損傷の診断を受け、事故の約2時間半後に亡くなられました。

弁護士の関わり

事故の約5か月後に、ご遺族の方々からご依頼いただきました。

まずは、相手方本人に対する刑事処分が終わるのをまって、刑事記録を取得し、内容を確認したうえで、相手損保に賠償案を提示しました。

相手損保が、当方提案を概ね受け入れ、比較的早期に示談が成立しました。

所感

Kさんのケースでは、刑事記録の取得を行っていたため、交渉開始は事故から約1年2カ月後となりました。

死亡事故のような、賠償金額が大きくなる事故では、刑事記録を取得し、過失割合について少しでも被害者側に有利になる事情がないか、確認したうえで賠償交渉を進めることが必須です。

大きな事故では、損保側も、刑事記録がそろわないことには、交渉のテーブルにつかないことが多いです。

そして、刑事記録というものは、基本的に事故の加害者側の刑事処分の大きさを決めるために作成されるものであり、被害者側がこれを取得できるのはあくまで副次的なものに過ぎないため、加害者に対する刑事処分が確定した後でないと、被害者側は刑事記録を取得することができません。

Kさんのケースでもそうでしたが、記録を取得できるようになるまで、事故から1年ほどの期間を要しました。

大きな事故に遭われた方は、当事務所にご相談ください。