当事務所の解決事例

2024.08.07

【No.264】事故で亡くなられた40代会社員の男性について、賠償金7591万円の獲得に成功した事例

相談者:男性Mさん
職業:会社員
事故の内容:死亡事故

項目 獲得金額
治療費 180,000円
付添費 50,000円
入院雑費 10,000円
休業損害 110,000円
慰謝料 120,000円
死亡慰謝料 28,000,000円
死亡逸失利益(就労分) 63,332,500円
死亡逸失利益(年金分) 1,810,000円
葬儀費用 1,500,000円
過失相殺(-20%) -19,022,500円
合計 76,090,000円

 

背景

40代会社員の男性Mさんは、自転車に乗って公道を走行し、信号機のない交差点に至りました。Mさんは、その交差点を直進進行しようとしたようですが、折から、Mさんから見て右側から走行し、交差点を直進進行しようとした普通乗用自動車に衝突される、という事故に遭いました。

Mさんは、救急搬送された病院で、急性硬膜下血種、等の診断を受け、事故の6日後に亡くなられました。

弁護士の関わり

事故の約1カ月に、奥様と息子さんからご依頼いただきました。

まずは、相手方の自賠責保険に対し、被害者請求を行い、約3000万円の支払いを得ることができました。

その後、相手方本人に対する刑事処分が確定し、刑事記録が取得できるようになるのを待って、刑事記録を取得し、示談交渉を開始しました。

示談交渉段階で、相手損保は弁護士を介入させました。相手弁護士の回答は、自賠責保険から支払われた3000万円も含め、約6119万円を支払う、というものでした。

過失割合の点などについて、当方の想定する妥当金額との開きが大きかったため、交通事故紛争処理センターへの申立を行いました。

申立の結果、示談交渉段階で相手弁護士が否定していた年金の逸失利益について認められ、示談交渉段階で2240万円とされていた死亡慰謝料について2800円とされ、さらに、30%とされていたMさんの過失割合について20%とされたあっせん案が示され、和解となりました。

結果的に、弁護士同士の交渉段階と比較しても、1400万円以上増額を図ることができました。

所感

Mさんのケースでは、弁護士同士の示談交渉段階と比較しても、最終的な金額は大きく増額しました。

示談交渉段階における相手弁護士の提示は、決して裁判所の基準そのものから大きく外れたものではなく、一つの考え方として十分あり得る金額でした。

このように、特に死亡事故や重度後遺障害など大きな件になると、裁判所の基準に従えば一律に金額が決まるものではなく、考え方の違いにより、金額が大きく変動します。

だからこそ、完全に被害者側の立場から、最大限の金額を獲得するための理論を考え、手続を踏むことができる弁護士の介入が不可欠と言えます。

大きな事故に遭われた方は、当事務所にご相談ください。